福島県大沼郡三島町で編まれているヒロロ細工。
ヒロロ(和名/ミヤマカンスゲ・オクノカンスゲ)。
野山に自生するヒロロを採取し、縄にしてから作られています。
手提げバッグとショルダーバッグ。
ショルダーのボタンはトチの実です。
両方とも内布が施されています。
こちらも冬の手仕事です。
そして、ヒロロ細工は女性の仕事。
細やかな優しさが一編み一編みに織り込まれています。
秋田では聞きなれない名前と見た目ですが、
日本の伝統的工芸品に指定されており
山ブドウやアケビにはない気品が漂っております。
ここまで編めるにはよほどの熟年した技と数を編まないと
到達できないと思います。
雪深い奥会津、
雪に閉ざされる家の中でおばあちゃん達が丹念に編んでいます。
ひと冬に編む分の材料を採取して・・
南会津郡のマタタビ細工です。
マタタビの蔓を使って編まれています。
水切れが良く、しなやか。
野菜を洗ったり、これからは秋の果物やみかん、菓子器などに。
こちらも冬の手仕事。
編み終わると寒晒しすることで強度が増します。
底には四つの脚が編みの途中で作られていて見た目も座りもキレイです。
縁周りはクマゴヅルでしっかりと強度が保たれています。
来春は違うカタチもお願いしますので楽しみにお待ちください。
受け継がれてきた技には『暮らしの道具』が込められています。
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